JuJu:怖い話と百物語

Mさんの事

2000年/投稿者: （Sもすら�V）

これは今から２０年ぐらい前の僕が高校生のときの話です。

別に怖い話ではありません。

僕が当時高校一年生の時にとても僕に良くしてくれた１つ年上の女の先輩Ｍさんがいました。

その先輩は学校から帰るときもたまに一緒に帰ったりしていたのですが

女の兄弟がいない僕には もしお姉さんがいたら「こんな人がいいな」等と思っていました。

仲良くなって、Ｍさんのクラスに遊びに行ったりしたことも有りました。

それで有る日電話をしてみました。

その時「今誰もいなので遊びにおいで」といわれましたが

その当時は間だ夜出歩くのは気が進まずに遊びには行かなかったのです。

それから何日かたって、Mさんのクラスに遊びに行ったのですが

休んでいるとの事で、その後もその後も何日か連続で学校には姿を現しませんでした。




暫く経って・・

ある日の夜の事・・




僕は夢の中でMさんと話しをしていました・・・

突然、自分のいる部屋からMさんが出ていって

その後を僕が追いかけていったら霧のなかにMさんが消えていきました・・・

そんな不思議な夢をみました。

次の日 学校に行くと授業がなかなか始まらなかったので


「どうしたんだろう・・」


そう思っているうちに、校内放送がかかりました。

生徒全員が体育館に集合との事でしたので 僕達は体育館に向いました。

そこで僕達が聞かされた事は・・

実は「昨日の夜にＭさんが自殺した。」というのです。

今考えればあの時に僕が行ってあげればこんなことにならなかったのかもしれない

夢の中ででも追いかけてつかまえてあげればもしかして助かったのかもしれない・・

たぶん、Mさんは最後に何か言いたかったのかも知れない・・・

そう思いました。

今も僕はそのＭさんの事を忘れはしません。

だからこうして、今もＭさんの事を書いている・・

何もしてあげられなかったけどＭさんの供養にもなるかもしれないと思い

こうして書いている・・・