GHOST TAIL

JuJu:怖い話と百物語

百物語

2000年/投稿者:(ダイ)

昔テレビでやっていた話です。

これは実話らしいんですが

ある夏Y県にある祖母の家に帰郷するため 一人でY県に訪れたKさん。

祖母の家は鉄道に乗りそこからバスです。

駅に着いたときバスはもう行ってしまってました。

10Km程度なのでKさんは歩いてゆくことにしました。

車のめったに通らない山道を歩いていると道路のわきに碑がありました。

Kさんはその時は気にしてませんでしたがしばらく歩くと・・・・・



















ペタペタ



















と足音が聞こえてきました。

Kさんは気になって振り向こうとしましたが 身体が金縛りにあい動けません。





足音は近くなり、そして なんと足だけがKさんのよこを通りすぎてゆきました。

Kさんは突然のできごとにぼう然としていました。






「なにがあったんだ?」






ふだんKさんは心霊現象を信じていなかったので

何かの間違いだと自分に言い聞かせ先を急ぎました。

歩き出すとすぐに小さな女の子が道にうずくまって泣いていました。






「どうしたの?」





と、Kさんが聞くと、女の子は 「ないよう、ないよう。」といい。






「何がないの?」






と、Kさんが聞くと女の子は




















「私の足がないの」



















ハッとKさんは女の子の足を見ると女の子の足はありません。

さっきのことといい ただごとではないと思いKさんはその場から逃げ出しました。

山道をはずれ森に入りどれだけは走ったでしょう。

走り疲れきによりかかり座り込むと 目の前に小さな墓地がありました。

そこには老婆がいました。

助けを求め老婆にすがりついたKさんは自分の体験を老婆に話しました。

それを聞いた老婆はいいました。






「ここは戦争中に軍事基地があったためよく空襲があったんだよ。

その空襲のとき両足を失った少女がいたんだよ。

その少女は足はどこ?足がないよ。といいながら死んだそうだ。」







「そんなことが・・・・」 Kさんは思いました。






老婆は 「疲れただろう?うちはすぐそこだからお茶でも飲んで行きなさい。」

といったのでよろこんでKさんは老婆の家へ向かいました。

老婆の家で茶菓子をごちそうになっていると・・・・

「ただいまぁ」 と子供の声がした。

老婆は「おお、孫が学校から帰ってきたみたいだねぇ。」

子供は「ただいま、おばぁちゃん」 と泣きながら言いました。

「どうして泣いているんだい?」と老婆が言うと。

子供は「わたしね、今日なくしちゃったの。」

「なにを?」


























「わたしね、足をなくしちゃったの」


























Kさんは驚いて子供の足を見ました。

なんとその子に足はありません・・・

老婆は「足をなくしたんなら、あそこにかわりの足があるじゃないの」







































































数日後、Kさんは森の中両足のない死体で見つかりました・・