これは、私が小学生の時、実際に体験したものです。
あの枕元に座っていた人は
私の見間違いや、私が寝ぼけていて幻を見たというわけではありません。
では、枕元に座っていた人の話をします。
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小学3年生の夏休み
私は祖父の家に一人で泊まりに行きました。
いとこの家が近くにあったので (祖父の家に泊まりに行った理由ですが)
昼間はずっといとこと夜までくたくたになるまで遊びました。
そのせいか、私は結構すぐに寝ることが出来ました。
その夜は私は祖母と一緒に寝ました。
(祖父と祖母は寝る部屋が違うので どちらと寝るか選ばなくてはなりませんでした)
昼間たくさん遊んで、ぐっすり眠っていたのに
なぜかその夜私は急に目が覚めてしまいました。
なぜ目が覚めたのだろうと思いながら祖母のほうに寝返りをうつと・・・
祖母の枕元に何かが座っているのです。
私はその「何か」を見た瞬間思わずかぶり布団で自分の頭をすっぽりかぶってしまいました。
反射的にそういうことをしましたが
しばらくしてあれは何かの見間違いだろうと思い
かぶり布団から少し頭を出してもう一度祖母の枕元をみました・・
やっぱりいました。
今度は、その正体をしっかり見ることが出来ました。
そこには人が座っていたのです。
私が初めて見た顔も知らない人です。
しかも暗闇なのにその人の姿だけが、くっきりと見えていました。
無表情のその顔は、じっと真正面を見てピクリとも動きません。
それ以上それを見るのは怖くて仕方がなかったので
すぐにまた布団を頭にかぶりました。
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朝になり祖母にそのことを話しましたが笑うだけで相手をしてくれませんでした。
今でも思いますが 夜中、急に目が覚めることはほとんどない私が
(トイレで目が覚めることさえない)
あの夜だけ急に目が覚めたのは本当に不思議でたまりません。
それに、あの夜祖母の枕元に座っていたものは いったいなんだったのでしょうか。
暗闇にうかぶ白いもの・・
今でも私にはあれが何だったのか全く分かりません。